こちらでは、看護師のスキルアップに役立つ資格として、救急救命士についてご紹介したいと思います。
さすがに救急救命士という資格がどういったものかは皆さんもご存じだと思います。
救急車に最低1人は乗車させることになっている資格者で、患者を病院に搬送するまでの間、救命活動を行う方々です。
昔は救急救命士の資格がなかったために、救急隊員とは名ばかりの消防員しかいませんでした。
そのせいで救急車の中では一切の医療行為を行うことが出来ず、本来なら助けられたはずの命がいくつも失われた時代があったのです。
当時の日本は他の先進諸国と比較して、心肺停止患者の救命率・社会復帰率が明らかに低かったのです。その状態が1991年の4月まで放置されていたというのですから、まったく驚くしかありませんね。
当時、救急救命士の資格を創設するために尽力したのが、現在、神奈川県知事を勤めている黒岩祐治氏でした。救急救命士法の制定は、日本の救急医療において画期的な出来事だったのです。
実際、看護師は医師の指示のもとにおいては多くの医療行為を行うことができますので、特に“救急救命士の資格がなければ仕事ができない”ということはありません。気管挿管を除けば、救急救命士に認められている医療行為はすべて看護師の資格だけで行えます。
ですが、間接的には救急救命士のスキルを得ることが看護師の業務に大きく役立つのだそうです。
“救急搬送されてきた患者に対して、どういった処置をしていくべきか”を判断する上で、救急救命士の資格を取るための勉強は非常に有益といえます。
平成3年8月15日までの時点で看護師の資格を有していた場合はそれだけで救急救命士の取得資格を有していますが、そうでない場合には救急救命士の養成所で2年以上の過程を修了しなければなりません。それだけの期間があれば、多くのスキルを学べることは言うまでもありません。単に看護師資格を持っているだけの人材に比べて、救命医療への貢献度が上がるのは間違いないでしょう。
また、救急看護認定薬剤師という資格もありますので、いずれを選ぶかは個々人によって変わってくるところですね。看護師の仕事に直接役立つのは、むしろ救急看護認定薬剤師のほうかもしれません。
ドクターヘリのフライトナースになりたい場合は、救急救命士の資格の方が役立つでしょう。
以上、看護師のスキルアップに役立つ資格として、救急救命士についてご紹介しました。
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